屈折光学系

 前にも書いたかもしれないけど、
コニカBigMini 以来のフィルムコンパクトカメラが沈胴式のレンズを採用してきたのは、フィルムサイズが決まっていて、コンパクト化のためには最大面積になる面(A)にフィルムを置かなければならず、収納時の厚みを減らす必然として、レンズを短辺(a 方向)に収納するために沈胴式が採用されたわけですよ。
 ひるがえって
フィルムフォーマットに制限のないコンパクトデジカメでは、もっと小さい受光素子を使えるわけだから*1、受光素子をB面に設置して、光学系は長辺(b方向)に収容するのが自然かつ合理的な判断ではないでしょうか。液晶を(A面)に設置すると*2、そのままではファインダーとして利用できないため、液晶部分を可動式にしたりすると、RDC-7とかCOOLPIX 4500のようなデザインになるのわけですよ。(横型はホールディングがイマイチという欠点もあるにはあるが)
 だから
コンサバティブなカメラのデザインを維持するためにわざわざ新技術を開発をしてる DimageX や OptioS は、それはそれで面白いんだけど、デジタルコンパクトの本筋としてはどうなんだろうと疑問。沈胴式は起動に時間もかかるしね。
 じゃあお前はFineCam SL300Rマンセーなのかと言われると困るんですが……。光学ファインダー付けませんか?

*1:この際、極小画素化による画質悪化とかはキニシナイ方針で。誰も超コンパクト機にそこまでの画質を求めないでしょう。

*2:さすがにB面に液晶は無理っぽい