今日見てきた写真展

東京都写真美術館

アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真

3F。アート良くわからないんですよね……と思いながら、ところどころ興味深い写真も。

参考:日本写真史で見過ごされてきた「前衛写真」って? その幻視的光景:朝日新聞デジタル

TOPコレクション メメント・モリと写真
~死は何を照らし出すのか~

2F。

  • 沢田教一
  • アジェ
    • これは3Fとどう違うのかな……という感じも。

今日見て来た写真展

電子書籍ストアで写真史の本が安売りになっていたので、何の気なしに買って読んでみたらえらい面白かったので、久しぶりに写真展でも見るか……と思って、会社帰りにいくつか回って来ました。

東京都写真美術館

TOPコレクション 光のメディア

コレクション展。ユージン・スミスかっこいいですね、みたいな(小並感)

 

本城直季 (un)real utopia

大判カメラの逆あおり撮影によるミニチュア風写真で有名な本城直季さんの写真展。大きなプリントで見るとミニチュア感が増して見えて楽しかった。

学生時代に最初に大判カメラ借りた時からミニチュア風写真撮ってたというのは筋金入り。311までミニチュア風で撮っていたのは正直どうかと思ったが……。

ミニチュア風写真しか撮らないのかと思ったら、夜中の市街地写真だけストレートに撮っていてちょっと意外だった。この展示は割と好きな写真だったけど、会場も写真も暗くてよく見えず……。

あと展示が撮影可だった。

 

新宿ニコンサロン

柴田 慶子 古い生命

あまし良く分からず……。

 

北島 敬三「UNTITLED RECORDS」

第41回土門拳賞受賞作品展

日本暗い寒い辛い……という感じでさすが土門拳賞。先ほどミニチュアにされていた311を、今度はカッツリした写真で見せられる。いい、けど辛い。


写真展、楽しかったのでまた見に行くようにしたいです。

「有限会社坂崎商店」のカメラ質問に野暮な補足をする (2021-08-13分)

これは何?

The Alfee坂崎幸之助さんがパーソナリティをされている FM NACK5K's Transmission という番組内に「有限会社坂崎商店」というコーナーがあります。 そのコーナーに寄せられるカメラ関係の質問に、坂崎さんは毎回すごく的確な回答をされています。

質問の中には真面目に答えるとかなり面倒な物もあるのですが、坂崎さんの回答は質問者の意図とか番組コーナーの尺とかを考えて、うまくかいつまんで絶妙にまとめています。

そこにあえて野暮な補足をしながら聞くのが個人的に楽しかったので、何となくブログの記事にしてみようという趣旨です。(なので「野暮な補足をする」)

Q1:インスタに載せていたネガは今でも現像できるのですか? フィルムの段階では消費期限があますが、ネガもありますか?

インスタの投稿はこちら。日本カメラの原稿に使っていたフィルムが、日本カメラの会社解散に伴って送り返してくれたとのこと

坂崎さんの回答:

僕の小さいころのネガがあるくらいですから…。ただ、カラーはちょっと色が変わってきちゃう。(インスタに乗っているフィルムは)ネガはほとんどないポジです。ポジは分からないけどポジの方が残っている(長持ちする)気がするな…。

まず、現像済みのネガから紙焼きを作るのは「現像」ではなく「プリント」なのですが…

フィルム >>(現像処理)>> 現像済みフィルム >> (プリント) >> 紙焼き

まあ同時プリントだと、その辺区別つかないですよね

フィルム >> (「現像」に出す) >> 現像済みフィルム&紙焼き

という風に見えますわね。

現像済みフィルムの耐久性はフィルムの種類により…

  • 白黒ネガフィルム
    • 白黒フィルムは色素が銀なので非常に長持ちします。ネガだけでなくプリントもめっちゃ長持ちです。
  • カラーネガフィルム
    • カラーフィルムは色素が比較的退色しやすいです。ネガだけでなくプリントも退色します。
  • カラーポジフィルム
    • 内式フィルム
      • 良くわかんないです…
    • 外式フィルム
      • 外式フィルムは内式フィルムより長持ちと言われています。

検索してみたら「銀塩プリント材料とその画像保存性」という論文がありました

技術の進歩でカラープリントも次第に長持ちするようになっている事がわかります。

あと、古い写真フィルムはフィルムベースが酢酸セルロースなので、ここが劣化してしまって使えなくなってしまう事があるそうです(ビネガーシンドロームといいます)

現像済みのフィルムは冷暗所保存がいいんじゃないかと。(とかいいつつ、私も昔撮った現像済みフィルムは実家に野積みになってますが)

Q2: 会社の物置からリコーフレックス3というカメラが出てきました。使えるかな?

坂崎さんの回答:

リコーフレックスは私もいくつか持ってます。時代別に。前玉がギアになっていて、そこが固まってしまうことが多いから難しいかも

リコーはホームページにフィルムカメラ時代の全機種解説を残している珍しいメーカーです(あとは Cannon かな)

赤窓式のカメラなので120フィルムを使えば今でも撮影できると思われます。よく似たサイズの220フィルムは裏紙がないので使えません。装填が難しいので、やったことがある人と一緒にやるといいのではないかと。

こういうの。リコーフレックス、シャッター速度が 1/100 までしかないらしいので、低感度のフィルムを入れた方が良いかも。

Q3:ポジとネガは何が違いますか?

坂崎さんの回答:(すみませんテープ起こし間に合わず radiko から消えてしまったので記憶に頼って抄録します)

ネガフィルムは写り具合を後から修正が効きます。ポジフィルムは画質がいいのかな? ジャケット写真とかの撮影はたいていポジでした。そのまま見られるから。

私もフィルムで写真撮ってた時はポジフィルムに憧れがありましたw 今から考えると全部ネガでとっておいた方が、あとで修正が効いてよかったかもですね。ポジ高いし。

ちなみに写真技法の歴史をさかのぼると、一番最初のダゲレオタイプはポジ(陽画)の写真技法でした

*ダゲレオタイプ - Wikipedia

そのあと、ネガ(陰画)からプリントをたくさん作れるカロタイプが発明されました

「有限会社坂崎商店」のカメラ質問に野暮な補足をする (2021-07-23分)

これは何?

The Alfee坂崎幸之助さんがパーソナリティをされている FM NACK5K's Transmission という番組内に「有限会社坂崎商店」というコーナーがあります。 そのコーナーに寄せられるカメラ関係の質問に、坂崎さんは毎回すごく的確な回答をされています。

質問の中には真面目に答えるとかなり面倒な物もあるのですが、坂崎さんの回答は質問者の意図とか番組コーナーの尺とかを考えて、うまくかいつまんで絶妙にまとめています。

そこにあえて野暮な補足をしながら聞くのが個人的に楽しかったので、何となくブログの記事にしてみようという趣旨です。(なので「野暮な補足をする」)

と思ったんですが今週はカメラの話題出なかったですか?

聞き逃したかな。

ライツフォンの話をされていました。今まで一番良かったのはHuaweiで、ライツフォンは65点くらいだとか。

www.instagram.com

番組内で、光源から上下さかさまの位置に出現するゴーストが話題に なっていました。iPhoneでも発生したとかで 「レンズの気持ちにならないとわからない」とおっしゃっていました

最近 iPhone で「光源から点対象の位置に出現するゴースト」が話題になっていたのを思い出したので、理屈の説明をされている記事がないかと思って検索してみました。下記のブログの記事がわかりやすそうです。

スマートフォンはレンズ前面に平面の保護ガラスを置くケースが多いでしょうから、こういう前面ガラスの反射による点対象位置へのゴーストの出現は、普通のカメラより起こりやすいかもしれませんね。

「有限会社坂崎商店」のカメラ質問に野暮な補足をする (2021-07-16分)

これは何?

The Alfee坂崎幸之助さんがパーソナリティをされている FM NACK5K's Transmission という番組内に「有限会社坂崎商店」というコーナーがあります。 そのコーナーに寄せられるカメラ関係の質問に、坂崎さんは毎回すごく的確な回答をされています。

質問の中には真面目に答えるとかなり面倒な物もあるのですが、坂崎さんの回答は質問者の意図とか番組コーナーの尺とかを考えて、うまくかいつまんで絶妙にまとめています。

そこにあえて野暮な補足をしながら聞くのが個人的に楽しかったので、何となくブログの記事にしてみようという趣旨です。(なので「野暮な補足をする」)

Q1 「単焦点の広角レンズと、単焦点の標準レンズでは、画角だけでなく被写体自体の写り具合は異なるのでしょうか」

坂崎さんの回答:

異ならないけど、広角レンズの方は歪みますよね全体的に。特に近くで撮ると…

これは質問が難しいというか……「何を揃えると何が違うのか」という問題ではないかと。

距離を調整して被写体の大きさをそろえると

被写体の大きさは同じですが、背後にある物の大きさが広角レンズの方が小さく映って遠近感が強くなります(パースが違う)。この比較はカメラの入門書とかカメラ雑誌とかに時々載ってます。

撮影結果をクロップ(切り出し)して被写体の大きさをそろえると

被写体の大きさは同じで、パースも同じになりますが、拡大率が大きくなるので広角レンズの方が画質が不利になります。(でも、そういう比較をする人はあんまりいないだろうな…)

上記のような「パースや像の大きさ」=「画角の違い」として、そこを無視するとすると…

坂崎さんが回答されてるのはこれでしょうかね

  • 広角レンズの方が周辺がゆがみやすい(歪曲)
  • 広角レンズの方が周辺が暗くなりやすい(周辺減光)
  • 広角レンズの方が明るい(F値の小さい)レンズを作りにくい

総じて標準レンズより広角レンズの方が作るのが難しいので、色々不利な事があります。

Q2「単焦点の望遠レンズは存在するのでしょうか」

もちろん存在しますよ

はい。

Q3「坂崎さんが○○さんに贈られた O-product がかっこいいので調べたら『全自動カメラ』ということでした。全自動カメラはオートフォーカスカメラとは違うのでしょうか?」

全自動カメラって言うのあれw 全部自動です。全部やってくれます。

「全自動カメラ」is なに……と思って調べてみると、オリンパス公式がそういう分類で紹介してるんですね。

前後の分類は

となっており、全くシステマティックな分類になっていません。「オートフォーカスカメラとは違うのでしょうか?」という質問もここから来ているんですね。これはオリンパスが悪いよ……。

しかし、それで終わってもつまらないので O-product が自動化している要素を1個ずつ上げてみましょう

  • AF(オートフォーカス
  • AE (自動露出
    • Program AE (絞りとシャッター速度を自動設定)
  • 自動巻き上げ
  • 自動巻き戻し
  • フィルム感度自動設定(DXコード対応)
  • フラッシュ自動発光

フィルムカメラとしてこれ以上の自動化要素は

  • 多点AFカメラにおける測距点自動選択
  • オートズーム(!)

くらいでしょうか。ほぼ全自動カメラと言えますね。
O-product のスペックはこちらのサイトで確認させていただきました

「朝型勤務がダメな理由 あなたの睡眠を改善する最新知識」

睡眠研究の専門家による睡眠の本。

ナショナルジオグラフィックの連載をまとめた物で、Webでも読めるようだ。例えば下記

 

睡眠時間帯は年代によって変動するが、高校生から大学生にかけての思春期に最も夜型傾向が強まることが分かっている。その正確なメカニズムは不明だが、性ホルモンなどが関与しているらしい

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140929/417708/

 

以前に読んだ「8時間睡眠のウソ」と重なる部分も多かったのだが、まとめて落ち着いて読めるという意味では買って読む価値はあったと思う。

 

「朝型・夜型は遺伝で決まる」という話も当然出てきている。経験的に言って夜型を責めるタイプの上司は何を言っても絶対に譲歩しないのだが、「夜型の自分が悪いのではないか」と自分を責めるタイプの人は事実を知っておいて損はないだろう。

 

一つ気になるのは、朝型を是とする社会常識を冗談半分でなだめるような記述が随所に見られる点。気持ちは分かるのだが、そこは睡眠の専門家として、きっぱり「社会の方が間違っている」と言って欲しかった。

 

「船を編む」

単行本が図書館にあったので、今さらながら読んだ。

 

「学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方」(サンキュータツオ:著)を読んで以来なんだか国語辞典に興味が出てきて、元ネタ的な「辞書を編む」(飯間浩明:著)も読んでいたので、国語辞典の編纂については何となく知っていたので、その点は「おさらい」という感じになったけど、辞書の紙質の話とかは小説で初めて読んだ。

 

全体的にほのぼの温かくて、読んでいて幸せな感じだった。装丁に凝らされた仕掛けに、ちょっとニヤリとさせられた。