E-1 万歳

 朝新聞を読んでいたらこんな記事が出ていたので、へぇ、と思ってページをめくったら、OLYMPUSがE-1の全面広告(しかもカラー)を出していたのでビビった。なぜいまさら?
 しかも使われている写真は山岸伸が撮った女性ポートレート。ロケ地はニューヨークみたい。らしくねぇ。
 岩合光昭の動物写真とか、海野和男の昆虫写真とかじゃねぇの? とか思ったら、OLYMPUSのサイトにこんなのが。じゃあ今までの新聞広告では二人も登場したんでしょうか?

 新聞広告を打つなんて、突然 E-1 の一般向け販売をてこ入れする気になったんでしょうか? それとも次期一眼デジへの布石?

 今さら言うことじゃないけど
フォーサーズ規格って、今ある(あるいは近い将来?)に利用しうる技術での最適化をしてしまっている時点で、将来性を云々いえる規格じゃない気がする。ドッグイヤーのIT業界で、いま大型CCDが高価だからといって、今できる技術で最適化された規格が何年持つか、すこぶる心もとない。35mmフィルムでコンパクトなカメラを作るのは無理だから、新しいフィルムを作りました! はいディスクフィルム*1。 え゛〜。 みたいなことになるんじゃないか。
 そういう状況の中で、今現在ベストだからといって、高価な新システムに乗り換えられるのは、それで飯を食っているプロ、しかもさらに極限のプロフェッショナルを要求される動物写真とか山岳写真とかの人たちに限られるんじゃないかと思う。 アマチュアはそうそうレンズシステム全部買い換えられないってところが問題だよなぁ。フランジバックに余裕はありそうだから、OMマウントレンズの絞りだけでも連動するようなアダプターを売ればいいのに。ていうか、OLYMPUS自ら各社マウントのアダプターを売りまくり?(そりゃ PEN-F の時代の話だ)

 幸か不幸か、技術的な理想と商売上の都合は一致したりしなかったりであるから、フォーサーズ規格が一般に売れないとは断言できない*2。けど、いちカメラマニアとしては、この規格、不安でしょうがない。

 まぁ、たぶんいいカメラなんだろうと思うけどね。

*1:あるいは 110 でも APS でも可

*2:キヤノンは技術的な理想を優先して FD→EF のマウント変更で従来の顧客をばっさり切ったけど今でもトップシェアだし、ニコンはFマウントに固執してるけど今でもそれでデジタル一眼を売っているし