TD-1

 コーワというのは馴染みが無いかもしれませんが、
薬屋さんのコーワと同じ会社で、鳥屋の世界ではプロミナーという高級なフィールドスコープ*1を作っている会社としておなじみです。
 で、この TD-1 は、そのプロミナーにデジカメを組み込んだスコープ兼デジカメといった風な商品。元がスコープだから電源を入れなくても望遠鏡として使えるし、見たままの絵が撮れるというのは鳥屋にとっては夢だわな。望遠鏡としての倍率は10〜30倍、デジカメとしての画角は35mm換算で450mm〜1350mm相当。 去年のフォトエキスポにも出展されていたものの、発売延期になり、結局今年の6月ごろ発売、実売価格は20万円前後になる見込みとのこと。 正直、デジスコが普及している現状で300万画素/1350mm相当が20万円もするとなると、どれだけ戦えるかは微妙であるけれど、観察しながら同時に写真が取れるのはいいかもね(お金に余裕がある人なら)。荷物も減らせるし。防水だとなお良かったが水気はダメ。 カメラと違ってフォーカシングスクリーンが入っていないため、ファインダー画像は極めて鮮明です。が、視度調節をちゃんとやらないと、ファインダー像とカメラ側のフォーカスが連動しません。この点について去年グズグズ言っておいたら*2、視度調節を行う機構が付くことになった*3とのこと。AFも付いていますが、実際問題としてはMFで使いたいというケースが多そうなので、この変更は有りがたいと思います。 しかし露出補正がメニューの中からしか選べないのはマズい。何もボタンを押していない状態ではカーソルキーが遊んでいるので、この上下を露出補正に割り振って欲しいところ。 あとAEBも見当たらなかったけど*4、組み込んでおいたほうが賢明では? 感度が100と200しかないのもやや不安。この 1/2.5型 CCDってどういうCCDだろ? 総じてデジカメ部分の操作性、および操作部の耐久性に不安あり*5。カメラメーカーと協力してないんだろうか? 

*1:地上用の望遠鏡

*2:おそらく皆に指摘されたと思われる

*3:展示品には付いていなかったが、視度調節用のチャートを付ける予定とのこと

*4:見落としかも

*5:望遠鏡部分はさすがに堅牢な感じなのだが