ファーストインプレッション

 曾祖母の家から発掘されたカメラです。
内部で単三電池が腐食していたヤツですが、電池室の手前側のみで液漏れがおきており、内部に液漏れが及んでいないため、比較的簡単に動作しました。具体的には電池室フタ側の電極をピカールで磨くだけ。レンズは多少汚れていたので、ブロアーで埃を吹き飛ばしたあと、トレシーで拭いちゃいました。まぁ、たぶん大丈夫でしょう…。フィルム室側はモルトが溶けてますが……面倒なので無視。放っておくと中でバラけてレンズに付着したりするんだけど、当方モルト交換の経験なし。どうしようかな……。
 新しい単三電池を入れてみると、
ちゃんと作動しているようです。メインスイッチに連動して、レンズの保護シャッターが開く合理的な設計になっています。偉い偉い。さらにフィルムを入れると、ものすごいモーター音とともに巻き上げられ……??? フィルムカウンターが1になりませんが???
 なんと、カウンターが1になるまで手動でフィルムをカラ送りしなければならない模様。さすが原始AFカメラ、色々なところにマニュアルの痕跡がみられます。感度ダイアルを回すと露出計測用の窓にある穴の大きさが変わる仕組みとか、AFが作動するとファインダー内に「人」「人2人」「山」のマークが出る様子とか……。暗いところで撮影しようとすると、手ブレ警告のつもりなのか「稲妻」のマークが点滅しますが、フラッシュの作動そのものはマニュアルです。これも偉い*1。AFは真っ暗なところでも作動するところを見ると赤外線アクティブなんでしょうか??? 近すぎると「人」が点滅して警告してくれます。ボディーもそこそこ小型なので、AFコンパクトとしては最短撮影距離が0.9mもあることを除けば、これ以上あんまり期待すること無いかも。

 写り具合とかはフィルムを使い切ってから。当分先のことになりそうです。あ、このカメラ、フィルム確認窓なんていう微妙に近代的なものがありますが、その窓の遮光モルトも溶けてますね。やっぱり交換しないとダメかな…。あるいは窓をテープで塞ぐとか。

参考:メーカー公式資料 Google

*1:本来の設計意図は、単に電池の消耗を抑えるためだと思われますが