今日見てきた写真展

ジョセフ・クーデルカ 「プラハ1968」東京都写真美術館

 先月行ったじゃないか、という話なんだけど、写真美術館友の会の内覧会に当たったので、また行ってきた。

 というわけで、今回は学芸員さんの解説付きです。

 最初に壁面サイズの大写真の前に集まって、クーデルカの紹介と、当時の時代背景について解説……が、35分も続いた時は、ちょっとどうなることかと思った*1が、その後個々の写真の解説になると一気に面白くなってきた。


【以下うろ覚え】


「写真を撮る方は、視点が高いと感じるのではないかと思いますが、クーデルカ本人が身長2mの大変大きい人なので…」

「この写真なんか、戦車に乗っていないと撮れないと思われるかも知れませんが、その理由は後で上映しているムービーを御覧下さい」


 で、ムービー見た……走行中の戦車の上に仁王立ちになって写真撮るクーデルカ。鬼か。


「……プラハの無名の写真家と言う事で西側には紹介されたのですが、クーデルカの友人知人にはバレバレでした」「……ということで、危険を感じたクーデルカは西側に亡命する事になります」


「カメラは最初はライカなどを使っていたようですが、フィルムが足りなくなって、途中からは映画用フィルムの使えるキネエクザクタというカメラを使っていました」「……ので、ネガにコマ番号が打たれておらず、個々の写真がいつ撮られたのか、その前後関係などは分からなくなっています」


キネ エクザクタ?

 Kine Exakta – Wikipedia

 Ihagee kine-Exakta ( 写真 ) - HolyOresamaEmpire::blog() - Yahoo!ブログ

 http://www.hobbyworld.co.jp/cgi-bin/display_item.cgi?product_num=12300


解説を聞き及ぶにつれて、クーデルカの写真のうまさ、プラハ市民の政治意識の高さ、チェコスロバキア党中央委員会の冷静さには感心することしきり。*2

大変面白うございました。

R0016715.jpg

*1:立ちっぱなしだったので

*2:市民に対して、ワルシャワ条約機構軍と衝突が決定的になるのを避けるよう、自制を呼びかけたらしい