DPF-V700 が来た。

 親戚宅で巨大なハイビジョンテレビに映し出されたデジカメ画像を見て以来、デジタル写真の鑑賞方法というモノに興味を持って色々考えているわけですが、その一環として「デジタルフォトフレーム」というのがあります。 で、先日注文したと言ったSONYDPF-V700が届きましたので、軽くファーストインプレなど。

 PIE で実物を見て購入を決めたわけですが、一見して画質/質感が良いです。SONYロゴはマニュアルで点灯/消灯が選べるので、とりあえず消灯して使うことにしました。横位置で使う場合はロゴありでも割と格好良いと思いますが。

 適当に画像を突っ込んだフラッシュメモリを差し込むと、スライドショーが始まります。EXIFに画像方向を記録するカメラの場合は、縦位置の画像を自動的に回転して正しく表示してもらえます。 そうで無い場合はリモコンのボタンを押して回転させると、以降正しく表示されるようになります。 ……が、この画像回転はメディアを引っこ抜くと忘れられてしまいます。えー。

 画像方向をExifに記録するカメラがどれくらい有るかわかりませんが、そうでないカメラで縦位置写真を多用する場合、適当なソフト*1を使って画像を回転しておくと良さそうです。 実はEXIFに記録されている「画像方向」の値を編集する方法を調べたのですが、かなり面倒くさい手順になるので、元画像そのものを回転させる方が楽だという結論に達しました(^^;  ちなみに「画像方向」の値を改ざんする方法は、こちらのブログを参考にしました(http://raptor03.seesaa.net/article/41997250.html

 表示モードは、シングル/マルチ/時計/カレンダー/ランダム の5種類があります。 横位置の画像を「シングル」で表示させると、画面が15:9なので左右に余黒を出すか、天地を切ることになります。前者を選んだ場合 4:3の画像ではコレくらい

2:3の画像ではこれくらい

の余黒が出ます。
 当初シングルモードしか使わないかな、と思ったのですが、思いの外「マルチ」と「カレンダー」が面白いです。「マルチ」は画面内に3コマもしくは2コマが配置されます。

こんな感じ。 カレンダーは、当月のカレンダーと現在時刻が表示されます。

こんな感じ。PIE会場では「15:9は横長過ぎないか?」と思ったんですが、これらのモードで表示させてみると案外ぴったり来る感じです。ちなみに「時計」は撮影時刻年月日を同時に表示するモード、「ランダム」は上記4モードをランダムに切り替えるモードです。

 S-Frame を縦置きにすると、画像も自動的に縦位置用に回転されますが、設定メニュー等は回転されないため、首を傾けての作業になります。 まぁ、一度設定したらあまり弄る所もないので、横位置で設定してから縦置きにすれば良い、ということなんでしょう。

 あと「くっきり補正」という画像補正機能が内蔵されています。風景写真とかに適用すると、発色も濃いめにくっきりはっきり、と補正されるのでまぁそれは良いのですが、人物が写っている写真に適用すると顔認識して、勝手に美白化を試みます(笑) しかし、その美白効果が強すぎて気味悪いくらい白い顔になるパターンが多いので、個人的にはあまり使おうとは思いません(^^;

 Bluetooth アダプタは購入しなかったけど、詳しく説明しているブログがあったので、参照…(http://ctec3.blog.so-net.ne.jp/2008-04-25-3) …してみると、内蔵メモリへのアップロードが無線で出来るというだけで、PC内の画像ライブラリをランダムに表示、とかは出来ない模様。SONY無線LAN内蔵デジカメにも取り組んでいるので、無線LANに対応しないのは不思議な感じもしますが、まぁ「デジタルフォトフレーム」という商品が受け入れられる前に、むやみに多機能を狙っても仕方ないという事なのかもしれません。……というか、現状既に買えるかどうかギリギリの価格帯ということもありますし。

 縦位置画像の表示方向を忘れられてしまうのが唯一の難点のようなので、画像ファイルのEXIFを書き換えてしまうモードがあると良かったかなぁ、と思いました。

 デジタルフォトフレームPolaroidKODAK の製品を見たことがありますが、画質/質感の面でデジタルガジェットの域を出ない感がありました。S-Frame は同サイズの製品の中ではそこそこ高価な部類に入りますが、値段だけのことはあるのではないかなーと思います。