試写

 この RT-550 は、
曾祖母のカメラの中では、最も年式の新しい*1物で、特に不良箇所もなく、電池を入れ替えるだけでちゃんと作動しました。 ということで早速試写。
 形式としては 35mm/70mm の2焦点方式のAFコンパクトカメラです。以前日記に書いた FF-3AF と同様、AF方式は赤外線アクティブの模様。FF-3 AF、および AF-50D と同様、メインスイッチと連動してレンズ保護シャッターが開閉する仕組みになっており、RT-550 では、さらにスライド式のメインスイッチがファインダーの保護シャッターを兼ねているという念の入りよう。これでサイズが小さければ良きポケットカメラだと思うんですが、サイズは3種の中で一番大きく、持ち歩きにはやや不便です。作動音も、シャッターを切るごとに派手に巻き上げてくれるので、とてもスナップどころの騒ぎではありません。
 操作性はごく一般的なコンパクトカメラという印象ですが、ストロボOFF機能を使うためには シャッター半押し後にストロボOFFボタンを押さなければならない*2という仕様だけは不便で仕方がないところ。まぁ、すとろぼ OFF が設定できるだけでもマシという気もしますが…。露出関係は プログラムAEDXコードによる感度自動設定のため、DXコードの改造でもしない限り全くいじる余地無し。リバーサルフィルム*3を入れて撮影しましたが、普通に写すぶんには全く問題ありませんでした。なぜか 1コマ/秒 の連写モードが付いています。大して期待していなかったのですが、割り切って使うとなかなか楽しいカメラで、35mm/70mm の2焦点もそれなりに実用的です。切り替えの作動音が激しくうるさいですが…。

 試写の結果ですが、
35mm では晴れてさえいればそこそこシャープ(当たり前?)で、なかなかの写りでした。

7.JPG

……傾いてますが。
 それでは70mmの方はと言うと…。
35mmと比較してかなりフレアが出やすくなるようで、全体にソフトフォーカス?? と、思うような甘々っぷりをいかんなく発揮*4。 これが同じカメラかと思うほどの豹変ぶりだが、35mmでは 3群4枚 のレンズが、70mm では 6群8枚 と倍に増えているので、無理もないのかも。 35/70 という画角の組み合わせが、思いのほか実用的なだけに残念。積極的にハレ切りをすればひょっとしたら良くなるかも…。

参考:メーカーの資料 Google

*1:88年

*2:その間、シャッターは半押しのまま

*3:SINBI100/SRA

*4:AFが外している可能性も…。