エンジニアリングとか

 カメラ板に集まる人たちは、とうぜんカメラオタであるので、主な話題はカメラについてであって写真についてではない。しかし、話が紛糾してくると、それを「収拾」するか「あぼーん」するために特定の決まり文句が出てくる。いわく「そんな些末なコトはお前の写真に何の影響も及ぼさない」いわく「いいからお前の撮った写真をアップしろ」いわく「ところでお前ら今週末何撮りましたか?」
 結局、カメラと写真は別々であって、しかし切り離せない問題だということなのだが(カメラ趣味/写真趣味の無い人には意味不明と思われるに違いない)そこからふと思ったのが、この関係はエンジニアリングとサイエンスの関係に似ているのではないかということ。
 言うまでもなくエンジニアリングとサイエンスの目指すところは別々であって、はてなのキーワードにおいても「本来科学と技術は全くの別物である」なんて書かれている。しかし、現実問題として科学と技術は完全に切り離せないわけで、技術の発展無くして科学の発展はなく、科学の発展によって導かれた理論から、新たな技術の発展があるわけである。
 で、これと似たようなことがカメラと写真の間にも。
カメラは技術そのものであって、カメラ無くして写真は撮れないわけだが、写真を撮る側の要求なくして、カメラ技術の発展はあり得ない。


 なるほど全ての中心には技術があるんだなぁ、とか。