今日見てきた写真展
見た日に書けよ、という。以下、見て回った順。
まず銀座
鈴木知之「Parallelismo」 @RingCube
すごーく横に長いスティッチパノラマ的な物。
海外写真のみかと思ったら、国内ものもあり、そちらもなかなか楽しかった。サイトに掲載されている写真のように、町の高低差をそのまま断面に切り取ったような表現がされており、それが国内の撮影だと一気に高低差が激しくなっているのも面白く。
ただ、所々四角く黒抜きにされている写真が数点あって、広告かなんかあったのかもしれないけど、切り抜きによる興ざめ感が残念ではあった。
会場に作者御本人と思しき人が居て、「こういう写真を目指して撮ったんじゃなくて、必要に迫られて撮ったんですから……」と言っていたのが印象的。建築史を研究している方なんすね。
関岡 昭介 「muddy water」 @銀座ニコンサロン
サイトに掲載されていた写真をみて「これは好物!」と思って向かったところ、実際その通りの写真もあったのだけど、もっと生々しい感じの写真も多く収録されており。 まぁ、なんか自分が都市の生々しさから目を背けているだけなのかなー、とか。
土屋 勝義「瞳の天使」 @銀座キヤノンギャラリー
銀座キヤノンギャラリーって行った事なかったので*1、1度行ってみるべぇと。
モデルさん御本人がいらっしゃって、サインなどしていた。
写真の趣味がいまいち合わず、美男美女である人生というのは、どういうもんなのかなーとか思ったのみ……。
一点だけあった制服(のような服装の)写真にのみ反応してしまい、俺はもうダメだと思った。
瀬戸正人 「binran」 @BLD
台湾(?)で、かみ煙草みたいなもん売ってるお姉ちゃんと、その販売ブースの写真。
お姉ちゃんを一日座らせて置けるほど、儲かる/売れるのかしら……とか妙なところが気になったり。
次に恵比寿
コレクション展「こどもの情景−戦争とこどもたち」 @東京都写真美術館
テーマが大ぐくり過ぎるのではないかとも……。
WW2の日系人収容所の写真などは印象に残った。
ジョセフ・クーデルカ 「プラハ1968」 @東京都写真美術館
プラハの春……というか、の時のソ連軍事介入についての写真展。軍事介入もまとめて「プラハの春」なネーミングが日本的洗練だねぇ、とか思ったが、WikiPediaで調べたら軍事介入だけを指す時は「チェコ事件」と呼ぶらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/プラハの春
そういった背景を少し調べてから行けば良かったかな、と後になって思うが、まぁそれはそれ。
素直に「写真うめぇ!」と思った。
とてもピント合わせている余裕なんか無さそうなシーンで、カリッとピントの来ている写真撮ってるのがすごい。機材や撮影方法が気になるのがカメオタの残念な性……だが、こりゃぁレンジファインダーカメラかなんかで、絞り込んで撮ってるのかなぁ。どうなんだろう。
軍オタ的には、無砲塔の対戦車自走砲みたいのがちらっと写っており、これ何だろうと思ったが、詳しく分からず。「これAK? AK-47?」みたいに騒いでいる輩がおり、残念であった(笑)
某所で「チェコスロバキアの人々の身なりが案外良く、豊かな感じだった」という感想を述べたところ、「だからソ連は搾取したかったんだよねー」というお返事を貰ったりした。
世界報道写真展2011 @東京都写真美術館
歴史上の紛争を「へー」と鑑賞した後に現実襲来。これはしんどい。
暗い話ばかりではなく、スポーツ関係の写真もあり、古アメ車で闇レースするオッサン達とか、ルチャ・リブレの女性レスラーとか面白かった。
3・11の震災関係の写真が iPad 2台で閲覧できるようになっており行列。 何しろ、200枚以上収録されているので……。 あれ、購入できると良いと思うんだけど、ネットで売ってたりするのかな? なんか大手出版社のクレジット入ってた気がするが……。
渋谷へ
吉住志穂写真展「Yin and Yang」 @ルデコ
デジカメWatchとかでおなじみ、吉住志穂さんの写真展。
古関さん(id:mannin)のインタビュー*2を聞いて行ってきたー。
個人的には、白くて明るくてふんわり、な写真より、暗い写真とか、好天パッキリクッキリな写真が好きかなぁ、とか。